【移住前の農作業体験・9/11の記録】葡萄園にて、初めての畑仕事

【移住前の農作業体験・9/11の記録】葡萄園にて、初めての畑仕事

大阪から山形県置賜地方への移住を目指しているモモです。

そのきっかけや心境の変化については昨日、初めての投稿に記しました。

今回からは9月に置賜を訪れ、葡萄園のお手伝いをさせていただいた日々を綴っておきたいと思います。

 

置賜訪問のきっかけ

私が山形県を訪れるのは何年ぶりだったか…

当初の目的は仕事でしたが、その前から脚の調子がずっと悪く、用を済ませたら遅い夏休みをとり、山形で一週間ほど湯治しようと考えていました。

 

そこに助け舟を出してくださったのが、置賜で葡萄栽培をされている大学の先輩でした。

住居とは別に所有されている物件を民泊のようにお借りすることになり、「気分転換に農作業もしてみるといい。柔らかい土の上は気持ちがいいから。」と提案してくれたのです。

しかも畑仕事の後は、近くの日帰り入浴ができる温泉付きとのこと!

人様に頼るのは苦手な私ですが、この素晴らしく素敵な申し出には「よろしくお願いします」と頭を下げました。

 

葡萄園の魅力

置賜初日、農園主の先輩にお会いするとまず、農家の為のホームセンターのようなお店へ。

畑仕事をするために、自分用の長靴を買いました。

長靴をはくのは小学校以来で、なんだか楽しい気持ちになりました。

 

その後、先輩の葡萄園を案内していただきました。

この日はまだ夏の空だったなあ。

 

 

葡萄の木を間近でみるのは生まれて初めて。

ちょうど収穫の時期で、様々な種類の葡萄が見事な房をつけています。

 

 

一年お世話してきて、この姿があるわけですよね。

「実る」ということの輝かしさに感動してしまいました。

 

また、農園自体の美しさにも驚きました。

園主である先輩が畑を「仕事で趣味で遊び場だから、毎日いる。」と言うほどですから、素人目にもよく手をかけているのが分かるんです。

 

 

大切に世話をされている植物たちが作る空間。その健やかさよ。

この棚の下は比較的涼しくしんとしているのに対して、棚の上は力強いエネルギーに満ちていました。

 

 

園主は脚立に登ってここを見るのが好きだそうですが、「生」のパワーを感じて確かに元気が出てきます。

植物のエネルギーに圧倒されるのっていいなと思いました。

 

初めての農作業

訪問前に聞いていたように、畑のふかふかの土を歩くのは、とても気持ちが良かったです。

ただ、慣れない私は、園主がゆっくり歩いてくれても、ぜんぜんついていけません。それがなんだか可笑しかったです。

 

さて肝心のお手伝い。

この日は収穫の終わったハウスの片付け作業を一緒に行いました。

 

が、最初に言い渡されたのが、ハウスの上に上がっての作業。

ハウスとハウスの谷間に掛けられた防鳥ネットを外していくのですが、それはパイプにパッカーで固定されているだけではなく、葡萄の蔓がグルグル巻き付いているんです。

そこで下からネットの端を引っ張った時スムーズに手繰り寄せられるよう、ハウスの端から端までそれらを外して歩くというのが仕事内容。

「じゃあ行ってらっしゃい、がんばってね。」と脚立で送り出されましたが、実は高所がめっぽう苦手な私は、怖くて心臓がヒュッとしました。

 

ハウスの細いパイプの上をそろそろと伝い歩きながら、平常心平常心と自分に言い聞かせます。

後から隣のレーン(?)に上がった園主はすごいスピードで進んで行き、あっという間に背中が遠ざかりました。

焦りそうになりましたが、とにかく「ネットをするすると難なく引っ張り降ろせるように」という目的だけを意識して、すごい力で巻き付いている蔓を切り落としたり、パッカーを外したりして進んでいきました。

夢中だったので気が付きませんでしたが、いつの間にか園主先輩に撮られていた写真(笑)

 

 

ゴール地点では園主が「おつかれ~」と脚立をセットし迎えてくれました。

地上に降りると土の柔らかさがとても心地よかったのですがまだ安心はできず、私は彼がネットを引っ張る様子をじっと見ていました。

 

 

すると「お~スムーズだね、ぜんぜん引っ掛からないよ!」と園主先輩。

ネットを降ろし切るのを見て、ようやくほっとしたのでした。

「普通の人は早く終わらせようとして雑になる。やり残しがあるから二度手間なんだよね。でもモモちゃんはちゃんとしている。目的や意図を理解した上で動けている。」と褒められて、本当に嬉しかった!

どう考えても自分は農作業の足手まといにしかならなそうだったので(それにあまり先輩に褒められたことがなかったので 笑)、たとえ短期のお手伝いでも、ちゃんと畑で役に立てることが喜びでした。

 

達成感に浸って脚立の上で休憩していたら、またも知らぬ間に撮られていた一枚…

 

 

先輩はどうも面白構図に敏くて困ります(笑)

脚立の上は風が通って涼しい、というのは発見でした。

 

その後はお昼休憩を挟み、二人がかりで長い長いネットを畳んでいきます。

二人なので端と端を持って両エンドから折り畳んでいけますが、これを普段は一人でやっていると聞いて、その根気強さをすごいと思いました。

 

農作業の後の幸せ

夕方近くまでハウスの片付け作業をした後は、軽トラで鈴沼という所に連れて行ってもらいました。

 

 

17世紀に作られた人工沼だそうで、遊歩道があるので一周ぐるっと散歩します。

畑に次いで良いリハビリでしたし、気持ちの良い”クールダウン”になりました。

 

 

それから湯沼温泉へ。

常連の地元の農家さんで賑わっていました。

のんびりと歌うような独特のイントネーションが耳に心地よく聞こえました。

こじんまりとした施設だけど、温泉はとても気持ちいい!

移動もあり長い一日でしたが、身体が軽くなりました。

それにしても、農作業後の温泉という至福にはハマりますね…。

 

長く夜型人間でしたが、本当に久しぶりにヒトとしての正しい営みに参加させていただいたようで、私はとても健やかな気持ちで眠りにつきました。

実はお昼休憩には先輩のビジネスパートナーの方にお会いするなど、本当に盛りだくさんの一日。

だからこの日はあまり振り返ることなく充足感とともに眠ったのですが。

今思い返すと、この日の感動や感激こそが、私を移住に向かわせるスタート地点だったのを、とてもはっきりと感じています。