里山の風情あふれる佇まい~高畠・安久津八幡神社の三重塔【五月編】

大阪から山形県の置賜地方に移住し、葡萄園で働いているモモです!
置賜の中でも、私は特に高畠町の風景が大好きです。
初めて来たとき頭に浮かんだ言葉は「里山」で、山と田畑とそこここに残る史跡の自然な溶け込み具合に心をわしづかみにされました。
そんな高畠で二番目に好きな場所が安久津八幡神社(一番はもちろん葡萄園)!
令和元年、春の安久津八幡宮
まだ大阪から移住準備のため時々山形に通っていた頃、里山の風情あふれる佇まい~高畠・安久津八幡神社の三重塔【秋冬編】という記事を書き、9月と1月の様子を紹介しています。
9月の三重塔がこちら。
まだ残暑が厳しく、山や稲刈り前の田んぼの緑が濃くきれいです。初めて見た日で、その佇まいに感動したのを覚えています。
こちらが1月のお姿。
この冬は降雪量が少なかったのですが、年末にドカッと積もり、かんじきを履いて葡萄棚の雪下ろしに行った日です。
白とこげ茶の世界にひっそりと立つ塔もまた凛として素晴らしかった…!
そして春になり移住を実現させ、昨日5月3日、久しぶりに安久津八幡神社を訪れました。
初めて見る春の三重塔。
背後の山にはまだ枯れ木が残りますが、ところどころに遅咲きの桜が咲き、塔の足下は菜の花でいっぱい。
しかもGW期間で明日が子どもの日ということもあり、鯉のぼりがはためいている!しかも二段!
昨日は安久津八幡例祭だったようですが、私は昼過ぎまで畑におり、強風で仕事を断念して出掛けたのが14時を過ぎていたので、残念ながら見られませんでした。
でも安久津八幡の新たな顔を見ることができ大満足です!
私はこの、銅葺き屋根の緑色も好きですね。現在の塔は1797年の建立です。
年末は雪に閉ざされ行けなかった本殿へ。
参道の石や狛犬はやはり高畠石で、かなり風化しており年月を感じます。
参道の途中にある茅葺き屋根の舞楽殿。
春の例祭ではここで倭舞が奉納されるそうです。秋にもあるらしいので、それはぜひ見たい。
本殿も茅葺き。こちらは1755年に再建されたものだそうで、三重塔・舞楽殿とともに山形県指定文化財になっています。
ひんやりした空気と静寂に包まれていました。
「時が止まっているような」という形容がぴったりな安久津八幡宮です。
流造の屋根の上のところに鬼瓦があります。けっこう迫力がある。
来た参道を戻らず、隣の歴史公園のほうに続く脇道を歩いてみると、三重塔の後ろ姿が見えました。きれいです。
反対側から撮った鯉のぼり。良い五月の空ですね。
安久津八幡の向かいには道の駅たかはたがあり、連休ということで賑わっていました。
農作物の直売所や売店はもちろん、レンタサイクルや電気自動車急速充電器を利用することもできますよ。
私は畑仕事の休憩に、こちらの「レストラン縄文」さんでコーヒーを飲むことがあります。
ライトアップされた夜の三重塔
春の塔を大いに満喫した私ですが、5/3~5日の三日間は三重塔がライトアップされていると聞き、なんと夜にも再び足を運んでみました。
置賜の夜はまだ冷えるので寒かったですが…見てください、この幻想的な美しさ!
日本の「塔」の精緻さや凛とした佇まいの美しさをよく味わえる。
夜はあまり人がいなかったのですが、塔には静寂がよく似合います。
京都や大阪の由緒ある神社や層塔はいつも人でごった返していますから、塔をじっくり堪能したいなら高畠の安久津八幡を強くお勧めいたします。
いつまででも眺めていられますね。
へんに観光地化もされていなければ、廃れてもいない。
ごく自然にさりげなく、でもちゃんと厳粛な雰囲気ももって佇む三重塔。
これが生活圏内にあるというのは置賜暮らしの贅沢だと心底思う私でした。
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