楽しい採集生活♪葡萄園で採れる季節の食材・クキタチ&タラの芽編
- 2019.05.02
- モモ畑日記

大阪から山形県置賜地方に先月移住してきたモモです!
今は大学の先輩が営む葡萄園で働き、長年のPC仕事&夜型生活とのギャップに自分でも驚いています。
私は昨秋、一目見た時から葡萄畑の虜になってしまったのですが、葡萄畑で採れるのは葡萄だけではありません。
先輩の畑では除草剤を使用していないため、食べられる植物が自生していたりもするんです。
今回はその中から春の味覚を二つご紹介いたします♪
クキタチ(茎立ち)
「クキタチ」という言葉を山形に来て初めて聞いたのですが、どうやら「菜の花」として買っていた春野菜と同じ物のよう。
かぶ菜や大根などが冬を越え、雪解けの後に茎が伸びたものの総称だそうです。
つまり、「菜の花」が咲く前の状態の植物で、つぼみの頃まで美味しく頂けます。
園主先輩の畑にもクキタチが!
これでも食べ頃は少し過ぎていると園主先輩。
茎の下の方を折り曲げていくと、ポキッと自然に折れる箇所がある。
ちょうどその位置までが柔らかく食べやすいのだそうです。
掘りを起こしてみると、こんな状態。
昨日書いた定植作業の際は、この株を引っこ抜くのが大変だった~。
ところでクキタチは、茹でても炒めても美味しいですね。
今まで菜の花といえばパスタばかり作っていましたが、畑で採れたのはシンプルにおひたしにしてみました。
きざみ海苔と鰹節をたっぷり載せて、お醤油でいただくと…目が覚めるほど美味しい!
爽やかな青みと、ほんのりとした苦みと甘さ。
そう、クキタチには思っていたよりも甘みがあって驚きました。
園主先輩曰く、植物は越冬するために糖を身体に蓄積させるため、冬を越すと糖度が上がっているのだそうです。
(確かに北海道の「越冬キャベツ」や「雪の下大根」は甘みが強いので有名ですね。)
今年はクキタチ食べ頃ど真ん中の時期に引越してきたため、バタバタしていてあまり味わえず終いでした。
来年は積極的に採って色んな料理に使ってみようと思います♪
タラの芽
タラの芽と言えば「山菜の王様」というイメージ。
今まで小料理屋や蕎麦屋で天麩羅を食べたことはありますが、スーパーではお高めに売られているため購入したことはありません。
それが毎日たくさん食べられるなんて!
タラの木は山にあるものと思い込んでいましたが、平地に植えても普通に育つらしい。
先輩の畑にはタラの木が、園地を借りた時から何本もあったそうです。
振り返ってみるに、そもそも私はタラが自生しているのを見たことがなく、その木を見てびっくり!
樹皮は白っぽくトゲトゲで、一本の枝に一つの芽がなり、葉っぱは先端にのみ生え、放っておくとこれがどんどん枝分かれして、一年に50cmも伸びたりする。
そして、すごく背が高くなるんですね!
一番高いところになっている芽は、私が脚立を使っても届かない高さ。
袴の部分からパキッと折って摘みます。
これくらい葉が広がっても食べられるのは意外でした。
タラの芽は全て摘んでしまうと木が枯れてしまうため、低い位置になっている芽は残します。
スーパーや飲食店で見たことのあるサイズはこれくらいでしたが…
こんなにワサーッとしたのまで!
小さなトゲトゲのついた芽とつるんとした芽がありますが、どちらも普通に食べられます。
かつて飲食業界にいた園主先輩お勧めの食べ方は、豚肉との炒め物!
バターと醤油だけで箸が止まらない美味しさだった!!
ので、翌日はちくわでも炒めてみると…
苦みがなくて優しい美味しさ~。
子どもも好きそうな感じでありながら、ビールにも合う。
タラの芽×バター醤油、最強ですね!
三日目はオリーブオイルでベーコン&しめじと炒めてみました。
ニンニク少々と塩で味付け。
ワインが進んでしまいますー。
もちろん基本のおひたしもすごく美味しい!
麺つゆ×生姜だったり、醤油×海苔だったり、毎日味付けを変えながら楽しませてもらっています。
山菜の豊富な山形でも、スーパーでは小さなパック一つ398円で売られているタラの芽。
それが毎日食べられちゃうとは、完全に予想外の贅沢でした!
ここ数日はワラビ採りにもはまっているので、近いうちにアップしたいと思います♪
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