私の左手がんばれ!葡萄農園・春の耐久!防風ネット掛け
- 2019.05.06
- モモ畑日記

大阪から山形県は置賜地方に移住して、葡萄園で働いているモモです!
移住を決心してから始めたこのブログ、ようやく農園日記が書けて嬉しくて仕方ない♪
まだ朝は寒く、日が昇ると急に暑くなる畑ですが、どんな作業もとても楽しいです!
昨年9月に初めて置賜を訪れた際、シャインマスカットの収穫&発送と、ビニールハウスの撤収をお手伝いさせていただきました。
その際、防風ネットをクルクル巻いてマイカ線でパイプにくくりつけていくお仕事をしました(体験日記はこちら)が、今回はそれを解いてネットを降ろしていく作業と、新たな園にネットを掛けて行く作業を行いました。
置賜盆地の風事情
置賜地方は盆地ゆえ、山から吹きおろす風がかなり強いらしい。
特に園主先輩の畑の大部分は、斜平山や朝日連峰から吹き降ろす風が通る位置にあり、防風対策は欠かせないと言います。
ネットは風を通しそうですが、目が細かいものを使用しているため、風を通しにくいのだそうです。
実際、強風の日にネットをくぐって畑に入ってみると、外側より少し暖かいのを感じることができるんです。
低温や強風から苗木を守り、発育環境をより良くしてあげるためのネットです。
ネット掛けの手順と体験日記
すでに付けられているネットを降ろしていくのは単純作業ですが、新しいネットを掛けるのは一仕事です。
まずは新品のネットを広げながら、パイプの内側と外側を交互に通して置いていきます。
こうすることで、どちらから強風が吹いてもネットがはためくことはありません。
園主先輩がそれぞれのポールに、ネットを通したマイカ線を結んでいきます。
こんな風に。
しかしポール部分だけ固定すると中がたるんだりするので、各ポール間を二ヵ所ずつ留めていくのが私の仕事。
画像がちょっとボケていますが、こちらのリピートタイを使います。
ネットの下のラインがギリギリ地面につかないくらいの長さに調節。
あまった上の部分はギュっと寄せて、鋏で開けた小さな穴からリピタイをくぐらせ、ググッと締める。
タイの先を通すまで左手でネットとタイを握り締めているのに、かなりの握力を使いました(たぶん要領が良くないから)。
ああ、左手親指の付け根が狂う~!と思った…。
それと、ずっと背伸びしてやっていたので脚が引き締まりました。わーい(笑)
でも、全長50mのネット、ぐるりと張り巡らせた景色を改めて見ると、爽快な気分!
新品なのでブルーが濃くて綺麗です。
余談~防風ネットと動物事情
ちなみにこの防風ネット、ある程度は動物よけにもなるそうですが、たまにネットに自ら絡まってジタバタしているのがいるらしい。
先輩の畑には時々キジがいて、メスはすき間を見つけてくぐっていくのにオスは慌てて飛んでネットにぶつかり、もがいているのを助けてあげる。ということが毎年数回起こるのだとか。
レアなケースではタヌキがネットに絡まってもがいていて、先輩が近付くと見つかっていない振りを押し通そうとするそう(笑)
それでも目の前に立つと、うるうるした目でしょんぼりと見上げてきて、ネットを外してあげると猛ダッシュで逃げていくとのことで…絡まるのはかわいそうだけど、その様子はちょっと見てみたいような気がします。
終わりに
私たちがこのネットを掛けたのは4月下旬で、ここに植えられた二年目の苗木は発芽して順調に育っています。
園主先輩の畑は数ヵ所にありますが、何かしらの作業を自分でしたところにはそれだけ愛着がわくもので、私もこの畑に葡萄の実がなるのが今からとても楽しみです。
-
前の記事
里山の風情あふれる佇まい~高畠・安久津八幡神社の三重塔【五月編】 2019.05.04
-
次の記事
神秘的で物語世界のよう…!静かな感動をもたらす白川湖の水没林 2019.05.09