畑を守れ!「鳥獣撃退タイガー」を農園に設置してみた結果と感想

畑を守れ!「鳥獣撃退タイガー」を農園に設置してみた結果と感想

畑の天敵となるけものたち

大阪から山形県の置賜地方に移住、ぶどう園で働いているモモです!

今年は農業・家庭菜園のデビュー年ですが、悩みの種といえばやはり獣害ですよね。

クマは最近よくニュースになりますし、イノシシの生息域は日本全土に拡大中、タヌキアライグマは今や都会の住宅街にまで出没します。

うちの近所では、どんな農作物も食べてしまうシカや、学習能力が高く集団で食べ荒らすサルに山際の農家さんが手をやいているようです。

そして当園で最も手こずっているのがハクビシン

 

 

特に昨年は、ある品種の大部分を一気に食べられてしまいました…。

農作物を狙うのは四つ足の動物ばかりではありません。スズメカラスムクドリヒヨドリetc…鳥による被害もかなり深刻です。

もちろん防鳥ネットや木酢液、超音波など様々な対策をとっていますが、圃場が広いとすべてをカバーするのは難しく、被害を防ぎきれていません。

そこで今年、新たな対策を導入しました。「鳥獣撃退タイガー」です!

 

ぶどう園のハクビシン被害

7月末、私が初めてハクビシン被害を目の当たりにした時の様子です。

 

 

このハウスで一番早く色付き始めたサニールージュという品種。

ほんのりピンクから徐々に色が濃くなっていく様子が可愛らしく楽しみに見ていたので、それが突然ボロボロになっていたのはショッキングでした。

 

 

食害があったのは一晩で10房前後。やられた房の下には地面に粒の残骸が残っており、同じハウス内の一箇所にはぶどうの皮を含んだ糞までしていました。

ハクビシンにはため糞の習性があるので、間違いなくまた来るだろうとのこと。

このまま損失を見逃すわけにはいかない…ということでタイガーさんの出番です。ほんと頼みます!!

 

タイガーたちの出陣!!

近くのホームセンターを3軒回っても見つからなかった(取り扱いがないか売り切れでした)ため、当園では楽天にて注文。

こちらが届きたてほやほやのタイガーさん。

 

 

トラの眼力がスゴイ!!とてもイカツイお顔立ちで、期待が高まりますね~。

取り出して広げるとこのように。

 

 

サイズは約90×50cmおなかには空気を入れる口が、背中には紐を取り付ける部分が付いています。

空気を入れてふくらませると…

 

 

凛々しいトラが出現します!

彼の名はトライチ

 

 

当園の長男で、ハクビシン被害にあった最も広いハウスのリーダーに任命しました。サニールージュの真下を守っています。

天蚕糸(てぐす)を通して

 

 

後ろ足だけ地面に少しつくような感じで吊り下げます。

 

 

こうすることで風が吹くとユラユラ動くので、生きているように見えるかな…?

少し離れたため糞エリアにももう1匹。

 

 

長女のトラミです。

 

 

糞をする近くに居たら、ハクビシンは嫌だろうと願いつつ。

 

 

うちの園は圃場が二箇所に分かれているので、次男・トラジにもう一方のリーダーを任せました。

 

 

こちらは獣よりも鳥対策がメインです。

 

 

スズメやムクドリ(近所に大群がいる)が来たら本当に動いて仕留め、「ここは鳥が来ていい場所ではない…」と思い込ませて欲しいものです。

 

効果はあるのか?「鳥獣撃退タイガー」レビュー

結果から言うと、トライチ&トラミ配置の翌日にもハクビシンによる食害はありました。

園主の分析では、ハクビシンはタイガーのいる場所から棚上に登るのではなく、そもそもハウスに侵入する前か直後の時点で木やパイプの上にいて、地面を歩いてきていない可能性もあると。

その場合はもしかしたらこちら↓の方が効くのかもしれません。

 

これは人間である私でもすでに怖いと感じる…。

が、タイガー配置後、いったん被害にあう頻度や房の数は減っています。

これは下を移動してきた個体orたまたま下を歩いていた時、タイガーを警戒して回れ右した可能性があると思います。

そしてすぐに、トライチを配置した場所からサニールージュを食べるのをやめ、若木のピオーネに被害場所が移っていきました。

そこはタイガーから距離があり、ハウスの隅でもあるので、ハクビシンにとってはより逃げやすい場所です。

タイガーの数を増やしたら解決できるかもしれません。

ということで、ある程度広い畑の場合は6体セットの投入がお勧め。当園もこちら↓から購入しています。

 

また鳥被害に悩まされていた方のハウスでは、トラジの配置後、平和が訪れています。

毎日棚上をバタバタピチピチと飛び回っていたスズメがいなくなったんです。

つまり外からハウス内に入ってくることもなくなったということで、今のところ、小動物よりも鳥への効果の方がはっきり感じられる状態です。

 

個人的には、このタイガーがもう一回り大きかったらどうだろう?という疑問&期待もあります。

ハクビシンやアライグマ、タヌキたちとそれほど大きさが変わらないので、もっと大型になったら流石に怖がるのでは?と思うのですがどうでしょうか。

知人の農家さんによると、残念なことにイノシシには効果がなかったそうです。

というのもイノシシが突撃体当たりして、タイガーに牙が刺さって空気が抜けたうえ、彼方に吹っ飛んでいたらしく(泣)

イノシシはタイガーより体が大きいので、「勝てる」と思われてしまったのかも…?

そう考えるにつけ、サイズアップしたタイガーの登場には期待せずにはいられないのでした。

ただ、現状でも鳥や小動物には試す価値があると思います!

ぶどうのヴェレゾンが進み、獣害対策の手数も増やしているので、進展や新たな気付きがあったらまた書きます。