肥料袋まきまきキュキュキュ!…雪に備えてぶどうの木の冬支度
- 2019.12.09
- モモ畑日記

やはり置賜の冬は寒いですね!
前回は冬仕事の代表ともいえる剪定について書きましたが、同時進行のようなかたちで進めていた作業があります。
それがぶどうの木の冬支度。
具体的には肥料袋を木の根元に巻いていく作業です。
なぜぶどうの木に冬支度が必要なのか
ぶどうはそれほど寒さに弱い植物ではありませんが、雪国では凍害対策が欠かせません。
厳しすぎる寒さは眠り病を引き起こし、発芽の妨げになってしまうからです。
これ↓は昨年の年末ですが、高畠ではこれくらいの積雪は当たり前。
ひどいとこう↓なります…。
余裕で太ももまで積もり、畑に入るのにかんじきが要るんです。
人だけでなく果樹にも過酷な環境ですよね。
また野鼠(やそ)害対策も重要です。
特に苗木や若木は狙われやすく、食害に遭うと木が枯れてしまうことも…。
実際、広い農園にはネズミの巣穴がけっこうあり、畑をちょこまかしているのを見つけたことがありますから、危機感を持たざるを得ないのです。
当園のぶどうの木の雪囲い
凍害防止のため木に藁や防寒シートを巻くところもあるようですが、うちの農園ではこちら!
肥料袋を巻いていきます。
とはいえうちでは無農薬or減農薬で栽培しているため、何百枚という数の肥料袋はありません。
近所のお米農家さんにいただいたものなんです。「肥料袋使いたいんです。」と言うと処分せずにまとめておいてくれるんですから優しいですよね。
さてぶどうの冬支度は寒さに弱い若木の畑からスタートです。
草の生えた根元をきれいにして袋を縦に巻きつけ、きっちりとマイカ線で縛ります。
上からは雨や雪が入り込まないよう、下からはねずみが侵入しないよう、なるべく端に近いところできつく結ぶのがポイント。
風が強いと巻きつけようと広げたと時に、袋がバッサバサはためいてタイヘンです(笑)
色んな袋をもらうので、カラフルな畑になりました♪
慣れれば楽しい♪冬支度日記
私は手が小さめで指も細いため、市販のほとんどの手袋がブカブカです。
よって紐を押さえたいのに手袋の先端も一緒に押さえてしまうなどして、時間のロスが生じます。
そのためこの作業は素手ですることが多く、ささくれや傷ができてけっこう痛かったです。
それで最初はちょっと時間もかかりましたが、二ヵ所目の畑ともなるとスピードアップ。
園主先輩も「意外と早く進んだね」とご褒美おやつ。イエーイ!
成果を見ながら食べるとコンビニの軽食でも最高に美味しいものですね。
この作業、うちのハウスで生まれたクロネッコ殿が毎日のように観察していかれましたよ…。
(Φ ω Φ)「ゴクロウダニャー」
露地の若木の畑が一通り終わると、デラウェアや大粒ぶどうの成木をぐるぐる巻いていきます。
私が先刈りした後を園主先輩が剪定している間に行いました。
幹が太い木は肥料袋を横にして二枚、三枚と使います。
ちゃんとすべての木を守りきれるといいなあ。
みんなが無事に春を迎えられますように。
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